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酸化発熱(自然発火)性の評価

可燃性物質が大量に集積されるなど、断熱性の高い(放熱しにくい)環境に長期間晒された場合などに発生する恐れのある、酸化発熱の蓄積に起因する自然発火(蓄熱発火)危険性の評価に用いられます。

分析条件

  温度 雰囲気 圧力 期間 試料容器
高圧示差走査熱量測定(HP-DSC) 室温~500℃ 非腐食性の不活性、還元、酸化雰囲気 減圧~3.5MPa(G) アルミ(アロジン処理)
自然発火性試験(SIT) 室温+10℃~250℃(初期温度、一定) 空気、酸素濃度調整ガス 最大1週間

解説

  • 高圧示差走査熱量測定(HP-DSC)
    雰囲気ガスの種類と圧力を変えることが出来るDSCです。主に空気加圧条件による試験データを取得し、自然発火危険性のスクリーニング評価に用います。
  • 自然発火性試験(RADEX)
    試料を空気流通下で昇温し、試料の酸化発熱挙動を測定する装置です。 本装置は、比較的多くの試料(0.1~5ml)を取り扱える為、不均一な試料でも試料量を増すことでより正確な測定が可能です。
  • 自然発火性試験(SIT)
    試料を断熱状態下に置いたとき、燃焼に至るまでの時間を測定することができ、化学製品あるいはその製造工程において使用される物質等の安全な取り扱い条件の探索や、自然発火特性の解明に用いております。さらに300℃までの測定が可能な装置を導入し、炭素材料などの自然発火性試験に威力を発揮しております。通常一定温度条件下で最大1週間測定します。

技術事例

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