自己反応性を有する物質は、長時間高温に置かれると反応が徐々に起こり、反応熱が内部に蓄熱して熱爆発に至ることがあります。
この自己加速分解を起こす最低温度をSADT(Self-accelerating Decomposition Temperature)と呼び、貯蔵・保管時の危険性を示すデータの一つとなります。
分析条件
温度 | 雰囲気 | 圧力 | 期間 | 試料容器 | |
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BAM蓄熱貯蔵試験 | 室温+10℃~200℃(一定温度) | 空気 | - | 最大1週間 | - |
解説
- BAM蓄熱貯蔵試験
SADT試験はいくつかの方法がありますが、そのうちの一つがこの試験法です。 BAM(ドイツ連邦材料試験研究所)蓄熱貯蔵試験は、500ミリリットルのデュワービンに400ミリリットルの試料を入れ、断熱材の蓋をして一定温度の空気恒温槽に入れます。そして、試料温度が雰囲気温度に達してから自己加速分解に至るまでの誘導時間を測定する方法です。
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