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におい評価

近年我々の生活環境の質は向上し、より快適さを求める傾向にあります。
快適さをあらわす指標の一つとして「におい」が挙げられ、無臭嗜好などにより、「におい」に対する関心は非常に高くなっています。
しかし、においは機器分析で定量的に捉えることが非常に困難とされてきました。
当社では機器分析のデータに「におい単位」の考え方を採用し、におい分析の調査をいたします。

においとは

においの概念

  • 人間の五感のひとつである「におい」成分は、現在、約40万種類以上存在すると言われています。
  • 一般的に「におい」成分は、分子量が20~400前後の物質と言われています。
  • 我々の嗅覚では、多数の「におい」成分が混在する複合臭として感じています。

においの性質

  • 濃度の変化や混合臭となることにより質が変化します。
  • 人間の鼻の感覚は成分濃度の対数に比例します。
  • 成分濃度が90%減少しても、人間の鼻の感覚は半分程度にしか感じません

ここでは、嗅覚で感じる「におい」成分の不思議すなわち、「におい」濃度や化学構造によってその質が全く異なる例を示します。

文献
川崎通昭、堀内哲嗣郎:嗅覚とにおい物質(1998)
土師信一郎、合津陽子:体臭についてー生物学的見地からー、臭気の研究 Vol.31,No.2、77-85(2000)

におい評価方法の特徴

  • 「におい単位」(=成分濃度÷嗅覚閾値)」の考え方を採用して、原因成分を調査します。
  • サンプリングと分析手法で幅広い試料形態に対応します。
ご依頼の流れ ご依頼の流れ

におい成分の閾値

「におい」は、各成分ごとに「閾値(いきち)」があり、その存在を検知できる最低濃度を「検知閾値」、どのような「におい」か識別可能な濃度を「認知閾値」と呼んでいます。
下記に代表的な成分の検知閾値例を示します。

「におい」成分の検知閾値の例

成分名 閾値(ppm) 成分名 閾値(ppm)
ホルムアルデヒド 0.5 硫化メチル 0.003
アセトアルデヒド 0.0015 二硫化メチル 0.0022
プロピオンアルデヒド 0.001 メチルメルカプタン 0.00007
メタノール 33 アンモニア 1.5
エタノール 0.52 トリメチルアミン 0.000032
ジェオスミン 0.0000065 インドール 0.0003
プロピオン酸 0.0057 n-プロパン 1500
n-酪酸 0.00019 ベンゼン 2.7
n-吉草酸 0.000037 アセトン 42
硫化水素 0.00041 メチルエチルケトン 0.44
文献
永田好男、竹内教文:三点比較式臭袋法による臭気物質の閾値測定結果、第29回大気汚染学会講演要旨集、528(1998)
G.Leonardos,D.Kendall,N.Barnard:Odor Threshold Determination of 53 Odorant Chemicals、J Air Poll.Control Association、19,2,91-95(1969)

技術事例

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