遺伝子治療用製品等は、遺伝子治療用製品及び遺伝子導入細胞からなるヒト細胞加工製品に分類でき、前者はin vivo遺伝子治療、後者はex vivo遺伝子治療とも呼ばれます。
ex vivo遺伝子治療は、治療用遺伝子を細胞に導入し、得られた遺伝子導入細胞を患者さんへ投与する治療方法で、CAR-T療法が代表的な例です。
CAR-T療法などを含めたex vivo遺伝子治療製品の品質評価も当社にお任せください。
特長
試験法の確立、GMP準拠でのバリデーション、品質評価試験まで対応いたします。
細胞培養を伴う力価試験なども対応可能です。
分析項目
評価項目 | 試験項目 | 分析技術 | 医薬レギュレーション対応可否 | ||
GMP | 信頼性 基準 |
レギュレーション対応外※1 | |||
一般試験 | 浸透圧、pH、採取容量、不溶性微粒子 など | pH測定、採取容量 など | 〇 | 〇 | 〇 |
含量 | 生細胞数、生存率、目的機能を持つ細胞数 | 細胞計測(血球計算盤・自動細胞計測装置)、フローサイトメトリー | 〇 | 〇 | 〇 |
確認試験 | 外観・性状、目的細胞マーカー、サイトカイン産生能、導入遺伝子の確認、ベクターの残存 など | 目視観察、細胞免疫染色、フローサイトメトリー、qPCR法、ddPCR法、ELISA、電気泳動法 | 〇 | 〇 | 〇 |
純度試験 | 目的外細胞 など | 細胞免疫染色、フローサイトメトリー、qPCR法 | 〇 | 〇 | 〇 |
製造工程由来不純物 | 製造工程由来不純物(血清由来アルブミン、抗生物質、原材料由来ベクター など) | ELISA、LC/MS、GC/MS、ICP-MS、qPCR法、ddPCR法 など | 〇 | 〇 | 〇 |
安全性 | マイコプラズマ否定試験、エンドトキシン試験、無菌試験 など | 微生物関連試験 (JP準拠)、無菌試験迅速測定法 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウイルス試験 | qPCR法 | 〇 | 〇 | 〇 | |
増殖性ウイルス試験 | qPCR法 | 〇 | 〇 | 〇 | |
染色体異常 | PCR法 | 〇 | 〇 | 〇 | |
核型解析(G-band、Q-band) | ✕ | 〇 | 〇 | ||
生物活性又は力価 | 製品毎に設定(タンパク質発現、生理活性物質の分泌能、細胞表現型、細胞増殖能 など) | ELISA、細胞アッセイ、細胞免疫染色、形態観察、フローサイトメトリー など | 〇 | 〇 | 〇 |
特性解析 | 細胞の局在評価、分化検討 | 組織切片を用いた免疫染色 (蛍光顕微鏡) | ✕ | ✕ | 〇 |
細胞の分化検討、保存安定性評価 | 生細胞画像解析(共焦点定量イメージサイトメーター) | ✕ | ✕ | 〇 | |
導入遺伝子配列の確認、ベクター配列確認 | DNA配列同定(サンガーシーケンサー) | ✕ | ✕ | 〇 |
〇:当該レギュレーションで対応可能
×:当該レギュレーションで対応不可
×:当該レギュレーションで対応不可
※1レギュレーション対応外:GMP、信頼性基準に準拠しない場合は、ISO9001(Quality management systems-Requirements)に準拠して実施します。
参照ガイダンス:「遺伝子治療用製品等の品質及び安全性の確保について」 薬生機審発0709第2号令和元年7月9日
https://www.pmda.go.jp/files/000230508.pdf(独立行政法人医薬品医療機器総合機構ウェブサイト)
装置例
関連情報