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VOC、臭い評価

揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds; VOC)は、シックハウス症候群を引き起こす一因とされてます。

車室内もVOC濃度の低減にむけた取り組みが進められています。また「快適性」と「臭い」の関連性が着目されており車室内、部材の臭い評価の着目度が高まってます。

揮発性有機化合物の評価例

車室内を評価する場合に検出される化合物が一般住宅やオフィスと異なること、また日中の車室内は高温になりやすく、高温下でも信頼性のあるサンプリング、評価を実施することが重要になります。

  •  炎天下にて13:00~14:00に、運転手の曝露評価の観点でサンプリングを実施
  •  車内温度は約44℃
車室内空気中化学物質の評価例 車室内空気中化学物質の評価例
  •  車室内に使用されている樹脂の酸化防止剤・可塑剤など添加剤が高濃度に検出された。
  •  フェノール・ジフェニルアミンのように、一般住宅室内に余り見られない化合物が検出された。

内装材から発生する化学物質の評価方法

車室内空気中の化学物質の発生源は、シート・パネル・オーディオ等、室内に露出している部分の材料です。材料の評価方法は大きく分けて二つあります。

ダイナミックヘッドスペース法

チャンバー内に材料を設置し、温度・湿度・チャンバー内換気率などを制御して、材料から発生する化合物を所定の吸着剤に吸着捕集します。温度をかける加速法や、建材のJIS A1901小形チャンバー法もこれに該当します。
材料の面積または個体単位で1時間に放散される量(放散量;μg/m²・ h)として求めるので、室内空間への寄与率を推測することが出来ます。また、加速試験法は、高温となる車室内の状況に沿った評価が可能です。

スタティックヘッドスペース法

密閉容器に材料とガスを満たし、加熱して化合物を放出させ、気相を直接、または吸着剤に捕集し、測定するものです。テドラーバッグやヘッドスペースボトルを用いる方法がこれに該当します。放散量として求めることはできませんが、濃度が高いか・低いかを篩い分ける一次スクリーニングに使うことが出来ます。

加熱加速試験システムフロー 加熱加速試験システムフロー
加熱加速試験法による材料測定例 加熱加速試験法による材料測定例

 

当社は公益社団法人自動車技術会規格や国内主要自動車メーカーの指定方法についても対応しています。
国際規格のISO 12219 Interior air vehicles Part2,3,5に準拠した試験の他、ドイツ自動車工業会(VDA270275277278)の試験規格、その他の手法にも各種対応してます。
参照:におい評価

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