車体材料や車載電子機器などを搭載する場所によって暴露される薬品、負荷環境による劣化を調査します。
自動車は様々な化学物質による影響を受け、樹脂材料の劣化、電子部品の絶縁不良、見た目・色など意匠性の低下を起こします。
使用環境や搭載場所を考慮した耐薬品性試験を実施することで、車体材料や車載電子機器などの耐久性を評価できます。
耐薬品性試験の流れ
使用する主な薬品の例を下記に示します。
車外(外装・エンジンルーム)向けに使用する主な薬品 |
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燃料系 |
ガソリン、軽油、バイオディーゼル など |
オイル系 |
エンジンオイル、ブレーキオイル、デフオイル、クーラント液、バッテリー液 など |
洗浄系 |
洗車シャンプー、カーワックス、ホイールクリーナー、ウィンドウォッシャー、ガラスクリーナー(コート剤)液 など |
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車内(内装・室内)向けに使用する主な薬品 |
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室内用途 |
車内用クリーナー(光沢剤、保護剤)、ガラスクリーナー、アルコール類 など |
その他 |
ジュース類、コーヒー、ハンドクリーム、日焼け止め など |

耐薬品性試験について
ISO16750規格、または各メーカー規格での試験が対応可能です。
ISO 16750-5(耐薬品性試験) |
化学薬品:燃料系、オイル系、洗浄系など 計35種類 |
試験方法:塗布法、浸漬法 |
試験温度:定値試験(RT、Tmax)、サイクル試験 |
車で使用される多くの薬品(化学物質)は消防法危険物の第4類に該当し、引火点が低い薬品も多いですが、当社では安全に配慮し、試験を実施することができます。
※薬品類の調達、および運搬に手間がかかる場合、当社で薬品調整や調達を実施します。なお、調達の場合には、試薬類のメーカー、型式などを指定していただき調達となります。
また、海外製品など一部、当社でも調達困難なものもありますので、事前にご相談をさせていただきます。
規格以外の耐薬品性試験でもご要望に対して試験設計から実施しますので、先ずはご相談をお待ちしております。
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