カーボンリサイクルに必要不可欠な水素
水素は枯渇しない、貯蔵できる、環境にやさしいと言われており、カーボンニュートラル実現に向けて注目されている物質です。反応ガスとしての水素ガスは不純物の把握も必要とされております。住化分析センターは水素ステーションの品質評価で培った経験と技術でサンプリングから分析までワンストップの対応が可能です。
水素ステーション供給水素及び製造プロセスガスの品質評価(ISO14687 Grade-D)
*1 一酸化炭素、ホルムアルデヒド、ギ酸の測定値合計は0.2 ppm以下とする
*2 全硫黄化合物は、H2S、COS、CS2、メチルメルカプタンを含む(要望に応じて更なる高感度定量可)
No. | 管理成分 | 規格値 | 当社定量下限例 | 標準的な分析手法 |
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1 | 水分(H2O) | 5 ppm | 1 ppm | 露点計 |
2 | 全炭化水素(C1換算) | 2 ppm | 1 ppm | GC-FID |
3 | メタン | 100 ppm | 1 ppm | GC-FID |
4 | 酸素(O2) | 5 ppm | 1 ppm | 酸素計 |
5 | ヘリウム(He) | 300 ppm | 100 ppm | GC-TCD |
6 | 窒素(N2) | 300 ppm | 50 ppm | GC-TCD、GC-HID |
7 | アルゴン(Ar) | 300 ppm | 50 ppm | GC-TCD、GC-HID |
8 | 二酸化炭素(CO2) | 2 ppm | 0.2 ppm | メタン化GC-FID、GC-HID |
9 | 一酸化炭素(CO)*1 | 0.2 ppm | 0.2 ppm | メタン化GC-FID、 GC-HID |
10 | 全硫黄化合物(H2S換算)*2 | 0.004 ppm | 0.004 ppm | 濃縮GC-FPD |
11 | ホルムアルデヒド(HCHO)*1 | 0.2 ppm | 0.01 ppm | 固体捕集+LC |
12 | ギ酸(HCOOH)*1 | 0.2 ppm | 0.001 ppm | 溶液または固体捕集+IC |
13 | アンモニア(NH3) | 0.1 ppm | 0.001 ppm | 溶液または固体捕集+IC |
14 | ハロゲン化合物 | 0.05 ppm | 0.001 ppm | 溶液または固体捕集+IC |
15 | 最大粒子濃度 | 1 mg/kg | 1 mg/kg | フィルター重量法 |
*2 全硫黄化合物は、H2S、COS、CS2、メチルメルカプタンを含む(要望に応じて更なる高感度定量可)
サンプリングキット
水素品質評価用サンプリングキットは、以下2 種のユニットで構成され、水素製造から充填および供給設備までの各プロセスにおける水素ガスのサンプリングを短時間で作業できるように設計しました。
①固体捕集サンプラーユニット
水分と酸素の測定、およびホルムアルデヒド、ギ酸、アンモニア、ハロゲン化合物の捕集が現地で行えます。
②シリンダユニット
ガスクロマトグラフで分析する項目のガス採取が現地で行えます。採取容器に小型SUS 製シリンダを用いることで、ユニットの小型化・軽量化を実現致しました。
低圧ガスや高感度定量への対応 独自に開発したサンプリングキットや、各種のサンプリング手法を用いることにより、プロセス開発における様々な条件(ガス圧、取口形状、ガス量)に対応したサンプリングの対応が可能です。また、高感度な測定機器を組み合わせることによって、ISO14687で求められる規格値よりも高感度な分析が可能なため、低濃度レベルでの品質評価が可能です。