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再生医療等製品・細胞医薬品の原材料(iPS細胞)評価

最終製品の品質評価に加え、原材料となるiPS細胞の品質評価サービスも、当社にお任せください。

特長

住化分析センターは、原材料評価を含む再生医療等全般の分析に関して、2014年から蓄積した豊富な経験(2022年度まで40社以上、約750試験)とノウハウを有しています。GMPや信頼性基準に準拠し、試験法開発から分析法バリデーション、出荷試験に至るまで対応可能です。ご相談に応じて適切な試験を提案し、実施いたします。

分析項目

試験項目    分析技術  医薬規制対応可否  
 GMP  信頼性基準  規制対応外※1
 細胞数・生存率  細胞計数、FCM
 無菌試験  微生物関連試験
 核型異常の検出  PCR
 核型解析
 混入細胞の確認・細胞認証(STR解析)  キャピラリーシーケンス
 未分化性  アルカリフォスファターゼ染色
 多分化能(胚様体(Embryoid Body、  EB)形成⇒三胚葉形成評価)  免疫染色、RT-qPCR ※2 ※2
 純度試験  qPCR、FCM
 ※1規制対応外:GMP、信頼性基準に準拠しない場合は、ISO9001(Quality management systems-Requirements)に準拠して実施します。
 ※2共焦点定量イメージサイトメーター(CQ1)による撮像は規制対応外

実施例

上記分析項目のうち、未分化性と多分化性について、紹介します。
 
・未分化性評価(アルカリフォスファターゼ染色)
アルカリフォスファターゼは未分化のES/iPS細胞で高発現しており、その酵素活性は未分化マーカーとして広く使用されています。
 
【評価の流れ】
原材料となるiPS細胞を未分化維持培地で培養し、アルカリフォスファターゼ染色し、顕微鏡観察又は写真撮影により得られた染色像により評価します。
 
【結果・結論】
全体的に染色を認め、未分化状態を維持していることが示されました。
・多分化能評価(RT-qPCRおよび免疫染色)
多分化能評価において、均一な胚様体(Embryoid Body, EB)の形成が重要になります。
住化分析センターでは、均一なEB体を安定的に形成させるための条件検討から対応可能です。
 
【評価の流れ】
Step1:原材料となるiPS細胞を未分化維持培地で培養し、均一なEB体を形成
Step2:立体培養したEB体を三次元かつ非破壊で評価できる共焦点定量イメージサイトメーター(CQ1)で撮像
Step3:RT-qPCR(遺伝子マーカー)および免疫染色(内胚葉、外胚葉、中胚葉に特異的なタンパク質マーカー)で測定
共焦点定量イメージサイトメーター(CQ1):
高速3Dライブイメージングにより、細胞の状態を高速かつ高精度に解析・評価可能です。そのため、原材料評価のみでなく、デジタル軟寒天コロニー形成試験、細胞特性試験、オルガノイドや器官原基の評価にも有用です。
 
【結果・結論】
 内胚葉、外胚葉、中胚葉に特異的なバイオマーカーを、遺伝子レベルおよびタンパク質レベルで検出したことから、本iPS細胞は分化能を有していることが示されました。
 
【主な使用装置】

ヒト培養細胞由来サンプルご提供における留意事項

人体から取得された試料をご提供いただく際には「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づき、貴社の倫理審査委員会にて審査、承諾され、同指針上必要な対応を実施された上でご提供下さい。

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