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2024-Ⅰ号(Vol.59)

概要

発行日
2024年08月27日
特集
環境汚染などの社会課題の解決に貢献する分析・評価技術 ~PFASを中心に~

目次

提言

環境と健康と日本の未来

国立環境研究所 中山 祥嗣 先生

未来へ繋ぐ

身の回りに潜在する規制・未規制物質の存在把握と微量化学物質分析技術

 身の回りに溢れた化学物質と上手に付き合っていくには,化学物質のリスクとベネフィットについて常々理解し,取捨選択をしていく必要がある。しかしながら法規等で未規制の化学物質の多くは,分析法が未整備であるため測定実績や測定データがほとんどなく,リスク評価のインプットデータとなる基礎データが乏しい。
 本稿では,製品使用の過程で発生し得るPFAS 類の職業曝露と,廃棄等の過程で環境排出されたPFAS のモニタリング調査,およびこれらのより高精度な分析環境を確保するための取り組みについて紹介する。

埼玉県環境科学国際センター 髙沢 麻里 先生

SCAS FRONTIER REPORT -分析技術最前線-

環境中の有機フッ素化合物評価技術

 有機フッ素化合物の一部であるペルおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は撥水・撥油性,熱・化学的な安定性を示し,撥水・撥油剤,界面活性剤,半導体製造の添加剤などの幅広い用途で使用されている。しかし,その残存性,蓄積性から環境や生態系への影響が懸念されており,PFAS のなかでもペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS),ペルフルオロオクタン酸(PFOA),ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)はさらに厳しい管理と規制が検討されている。
 当社では,水,土壌中のPFOS,PFOA およびPFHxS に加え,各種材料中の多成分のPFAS 分析を受託してきた。本稿ではPFAS の規制動向,ならびにPFOS,PFOA およびPFHxS の定量分析について紹介する。

大分ラボラトリー 古川 幸
千葉ラボラトリー 小俣 美郁子

SCAS NOW - 分析技術紹介 –

mRNA医薬品の品質評価

大阪ラボラトリー 市田 悠

PICKUP! TOPICS

・バイオ医薬品の物性評価サービス ~高次構造の同等性および凝集体の評価~

TOPICS

・分割型検出器による軽元素・低損傷観察:OBF-STEM法
・日本環境測定分析協会 設立50周年記念協会功労者表彰

主な投稿論文・口頭発表等 2023.7 → 2024.4

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