mFISH/FISH解析~培養細胞に導入した遺伝子のマッピング~

バイオ医薬品の生産ではCHO細胞やHEK293細胞などの動物細胞が使われます。これらの細胞の染色体は変化しやすく、経続的な培養を行うことで染色体の組換えや本数の変化が生じます。このような構造異常染色体の存在は、その細胞に導入した遺伝子の染色体上での位置の特定を困難なものとします。
当社では、このような構造異常染色体を持つ細胞へ導入した遺伝子の染色体上での位置を同定(マッピング)するためのmFISH/FISH解析サービスを提供しています。

特長

  • mFISH/FISH解析(2種類のFISH技術(マルチカラーFISHとFISH)を組み合わせた解析)により、構造異常染色体上であっても導入遺伝子の位置を正確に同定することができます。
  • mFISH/FISH解析は当社が独自に開発した技術で、2016年のFDAのプレゼンテーション資料内で紹介されました。
  • 信頼性基準対応での試験に対応します。
  • お客様の目的に応じて試験内容、報告書内容をカスタマイズします。

mFISH/FISH解析の用途

バイオ医薬品を生産するセルバンクのモノクローナリティ解析

mFISH/FISH解析は、導入遺伝子の位置情報を指標とし、セルバンクが単一細胞から増殖した細胞集団かどうかを確認するための解析(モノクローナリティ解析)に有用です。セルバンク構築後にモノクローナリティを保証するデータが必要となった場合に、利用可能です。

セルバンク構築の様々な場面での導入遺伝子の確認

mFISH/FISH解析は、セルバンク構築の流れの中の様々な場面における導入遺伝子の確認に有用です。

  • 部位特異的な遺伝子導入など、目的に応じた遺伝子導入の確認
  • 新規培養法(培地、クローニング手法など)に対する導入遺伝子への影響の確認
  • 導入遺伝子の状態を指標としたセルバンクの候補となる細胞のスクリーニング
  • セルバンク間での導入遺伝子の状態の比較(MCB、WCB及びCAL※)
  • CALは細胞年齢の上限にまで培養された細胞(Cells At the Limit)を意味します。同じような意味としてEPCB(End of Production Cell Bank)、PPCB(Post Production Cell Bank)といった用語も用いられています。
mFISH/FISH解析によるCHO細胞の染色体上でのFISHシグナルのマッピング画像
図 mFISH/FISH解析によるCHO細胞の染色体上でのFISHシグナルのマッピング
A: CHO細胞の染色体におけるFISH画像
B: CHO細胞の染色体におけるmFISH画像
C: BのmFISH画像のカリオグラム
D: FISHシグナルのマッピング
黄緑色矢印はFISHシグナルを示している。白色矢印はFISHシグナルが観察された染色体を示している。

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