概要
- 発行日
- 2020年08月27日
- 特集
- 化学物質のリスク評価
- ※所属名は発行当時のものです。
- ※SCAS NEWS に掲載されている情報は発行当時のものです。記載されているサービスは、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。

目次
提言
分析力は国力・人類力に繋がる
未来へ繋ぐ
労働環境における粒子状化学物質のばく露管理と測定・分析技術
産業現場で使用される化学物質の種類は6 万種類にも及ぶとされ,さらに増加傾向にある。これらすべての化学物質の取り扱いについて細かい規制を法令で規定することはできないため,現在の労働安全衛生法では,使用者が取り扱う化学物質に関してリスクアセスメントを行い様々な対策を行う事とされている。リスク評価には,有害性とばく露の2つを正しく知る必要があるが,ばく露の評価には,分析化学に加えて様々な物理計測や生物学的な知見・技術を組み合わせることが肝要である。
本稿では,職場の空気中に存在する化学物質のうち,様々な形の粒子として存在する物質の環境管理・ばく露評価にはどのような技術が必要なのか,またそれに関して労働安全衛生総合研究所で行っている研究について紹介する。
SCAS FRONTIER REPORT -分析技術最前線-
化学品を安全に使用するための分析法開発
2016 年6 月の労働安全衛生法の改正に伴い,事業者は安全データシート(SDS)の交付義務対象である640 種の化学物質(2020 年7 月現在では673 種)について,危険性及び有害性の調査(リスクアセスメント)を行うことが義務化された。そこで本稿では,リスクアセスメント手法としてコントロールバンディング(SDS の情報を元にリスクを点数化してマトリクスで評価)やECETOC TRA 等の無償で利用できる評価ツールと,実測定によるリスク評価の比較(メリット・デメリット)について紹介する。また,化学物質70 成分の分析法開発について,加熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析法,酸分解-誘導結合プラズマ発光分光分析法および溶媒抽出-高速液体クロマトグラフ法による3 手法の事例についても紹介する。
規制& 標準化の潮流
リスクアセスメント支援ツールを用いた化学物質のリスクアセスメント
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