概要
- 発行日
- 2022年02月28日
- 特集
- 新素材と暮らしを支える分析技術
- ※所属名は発行当時のものです。
- ※SCAS NEWS に掲載されている情報は発行当時のものです。記載されているサービスは、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。
目次
提言
人工知能が研究開発をする未来の世界での評価技術
未来へ繋ぐ
化学物質の健康影響を評価するための曝露評価研究
日常生活で多様な化学物質を使用するなかで,化学物質曝露と健康影響の関連性の解明は社会的関心の高い課題である。とくに,胎児や小児は身体や精神の成長・発達の過渡期であることから外的要因に対して脆弱と考えられており,化学物質の曝露による子どもの成長や発達への影響を明らかにすることが求められている。本稿では,化学物質の曝露とその影響を評価するための研究について我々の研究グループの取り組みの一部を紹介する。
SCAS FRONTIER REPORT -分析技術最前線
複数の手法によるカーボンナノチューブの官能基評価
カーボンナノチューブ(CNT)はユニークで優れた特性を持ち,様々な産業分野で応用が期待されている。その応用に際し,分散性向上等の観点から官能基を付与する取り組みがなされているが,官能基の種類と量を評価する技術は十分には確立されていない。そこで,これら分析技術の確立を目指し,国立研究開発法人産業技術総合研究所・ナノチューブ実用化研究センターと共同で,市販の単層CNTと酸化処理を実施したCNTについて官能基評価を実施した。その結果,今回検討に用いた市販のCNT は官能基量が少なく,酸化処理後のCNT は様々な官能基が合計数十wt% 含まれることが分かった。また,酸化処理後のCNT はその構造から予想される通り,吸湿しやすく,その度合は分析値に影響を及ぼすレベルであることを明らかにした。
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