概要
- 発行日
- 2018年02月26日
- 特集
- 人と産業の未来を拓く機能性材料の評価技術
- ※所属名は発行当時のものです。
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目次
提言
セルロースナノファイバーのナノ構造解析・評価方法の構築
未来へ繋ぐ
自動車排ガス浄化触媒の in situ / operando 評価手法
触媒の動作条件下で分光学的評価と活性測定を同時に行うin situ / operando解析は様々な触媒研究で活用されている。中でも自動車排ガス浄化触媒は,運転状況に応じて温度/ 雰囲気などの変動が大きく,それに応じて変化する触媒活性点構造や反応機構を解明する上で必要不可欠な手法として研究されている。本稿では,自動車排ガス浄化触媒におけるミクロ~メソ領域の触媒反応解析として赤外吸収分光法およびX 線吸収分光法を活用したin situ / operando 観測の有効性を解説するとともに,マクロ領域としてのモノリス型触媒内部の反応ダイナミクスを評価する手法を紹介する。
SCAS FRONTIER REPORT -分析技術最前線-
銅イオン交換ゼオライトの触媒特性評価
触媒の物性は,活性,選択性や寿命といった触媒性能と触媒構造とをあわせて議論することが重要である。当社は,従来の分析技術に加え,複数の分析技術を組み合わせること,in situ 評価を取り入れることなどによって,得られた物性と触媒性能とを関連づけた分析設計,報告を提供できるよう検討を進めている。今回,市販ゼオライトを使用して,銅イオン交換率と一酸化窒素の還元反応率,および,Brønsted 酸点,Lewis 酸点の変化に着目した評価を実施したので,一例として紹介する。
化粧品の科学的評価と分析技術
スキンケア・メイクアップ・ヘアケア・フレグランスを中心とする化粧品の進化が加速しており,最近では,保湿・美白・ニオイ対策など,様々な付加価値を持つ化粧品の開発も盛んに行われている。従来,分析技術は品質管理や安全性確認を中心に用いられてきたが,これら付加価値の調査・確認を目的とした科学的評価への活用も広がっている。本稿では,液体クロマトグラフィーを用いて有用成分の分析を行った事例および各種顕微鏡観察や表面分析手法を用いて毛髪の表面・断面解析を行った事例を紹介する。
SCAS NOW - 分析技術・分析装置・ソリューション紹介 –
トリプル四重極型ICP-MSを用いた各種材料中の極微量金属分析
機器分析だけではない,当社の基盤技術 ~滴定法の特徴を活かした分析事例~
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- 日本分析化学会 2017 年度有功賞授賞