概要
- 発行日
- 2023年04月07日
- 特集
- 核酸医薬の未来を切り拓く
- ※所属名は発行当時のものです。
- ※SCAS NEWS に掲載されている情報は発行当時のものです。記載されているサービスは、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。

目次
提言
日本発の核酸医薬を世界に向けて
未来へ繋ぐ
核酸医薬の製造・精製・分析 -いま求められること,そして,将来求められること-
近年,核酸医薬の研究開発が活発化している。核酸医薬の中でも承認数の多いアンチセンス核酸やsiRNA について,その優れた特徴を述べるとすれば,標的遺伝子に合わせて配列を理論的に設計できることや化学合成によって製造できることが挙げられる。このうち,後者については日本が得意とする有機合成化学の力が発揮でき,潜在的に高い競争力があると言っても過言ではない。ただし,中分子サイズの核酸医薬を製造するにはノウハウが必要である。また,製造と関連して,精製や分析の技術も伴っていなければならない。本稿では,急増する核酸医薬の製造・精製・分析において,いま求められること,将来求められるであろうことについて,私見を述べたい。
SCAS FRONTIER REPORT -分析技術最前線-
核酸医薬品の品質評価 -原薬および合成原料の分析例-
核酸医薬品は,従来の低分子医薬やバイオ医薬では治療が困難であった疾患に対する次世代医薬品として期待されている。しかし,核酸医薬品は,オリゴ核酸(原薬)の合成過程において構造や性質がよく似た不純物が多数生成される可能性があり,それらの分離分析が困難なことから,その品質評価が難しい。そのため,オリゴ核酸およびその合成原料の純度分析に用いられる高速液体クロマトグラフィー(HPLC)において分離困難な不純物が存在することを踏まえて,複数の分析手法の組み合わせにより,総合的に品質を評価することが望まれている。本稿では,当社で提供を開始した核磁気共鳴分光法(NMR)による核酸合成原料のホスホロアミダイトの品質評価事例と高速液体クロマトグラフィー/ 質量分析(LC/UV/MS)によるオリゴ核酸における不純物の分析事例を紹介する。
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