概要
- 発行日
- 2023年11月17日
- 特集
- エレクトロニクス産業を支援する最新分析・評価技術
- ※所属名は発行当時のものです。
- ※SCAS NEWS に掲載されている情報は発行当時のものです。記載されているサービスは、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。

目次
提言
肩がこらない半導体よもやま話
未来へ繋ぐ
フレキシブル有機ELパネルとそのバリア技術
高画質・軽量・フレキシブルの特徴を有する有機EL ディスプレイは特にモバイル・ウェアラブル用途で普及が拡大している。有機EL は特に水蒸気に対して顕著な劣化を示すため,緻密な無機膜の積層バリア構造により水蒸気を遮断しフレキシブル化を達成している。情報社会の拡大に加え,仮想空間との融合によりディスプレイはその数を増やすと予想され,低コスト化だけでなく,低炭素化されたプロセスによる製造が求められる。本稿では,当研究室で研究を進めるウェットプロセス(塗布)によるハイバリア技術を含めて,フレキシブル有機EL に関わる技術を紹介する。
SCAS FRONTIER REPORT -分析技術最前線-
半導体製造工程のケミカルコンタミネーション評価 ~固体捕集サンプラーによる気中酸塩基性ガス成分の高感度定量~
分子状汚染物質によるケミカルコンタミネーションは半導体製造の各工程で不具合の原因となり歩留まり低下をもたらすため,製造クリーンルーム内空気の清浄度を定量的に確認することが求められる。固体捕集法による空気中の酸,塩基定量は,液体を用いず短時間のサンプリングによる高感度分析が可能であり,従来の液体捕集法ではサンプリング機材の運搬が困難な海外拠点において利用が進んでいる。
本稿では,従来法の液体捕集サンプラーとの比較を交えて固体捕集サンプラーの原理・特徴を概説し,改良した新たな固体捕集サンプラー性能について実測例と共に紹介する。
規制&標準化の潮流
EUおよび米国のPFAS規制動向の概要について
規制&標準化の潮流
バイオアナリシスの国際調和新ガイドライン「ICH M10」について
SCAS NOW - 分析技術紹介 –
CMPスラリーの凝集状態評価 ~凝集状態の数値化による研磨特性との相関解明~
SCAS NOW - 分析技術紹介 –
薄膜・コーティング膜の物性評価 ~ハイバリア膜の密着性の数値化~
SCAS NOW - 分析技術紹介 –
電子線ダメージ低減技術(RED法)の開発 ~アイオノマー分布可視化への応用例~
SCAS NOW – ソリューション紹介 –
プラスチックの加熱分解から組成分析まで ~ケミカルリサイクルに関わる開発支援~
SCAS NOW - ソリューション紹介 –
細胞医薬品の安全性を支える核型解析 ~chromocenterの独自技術とノウハウをそのままに~
PICKUP! TOPICS
・材料評価連携体制の強化
・筑波サテライトラボを開設
TOPICS
・日本分析化学会 2023年度有賞受賞