概要
- 発行日
- 2019年08月27日
- 特集
- モノづくりを加速する複合解析・評価
- ※所属名は発行当時のものです。
- ※SCAS NEWS に掲載されている情報は発行当時のものです。記載されているサービスは、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。

目次
提言
計測から分析、評価へ
未来へ繋ぐ
実用濃厚分散系評価の現状とあるべき姿 ~なぜ濃厚系のまま評価する必要があるのか?モノづくりのための評価手法の確立を目指して~
本稿では最初に『なぜ濃厚系のまま評価する必要があるのか?現状の課題,問題点とその背景』を述べ,『分散性,分散安定性』の将来有望な評価手法である超音波スペクトロスコピーと遠心沈降分析法を紹介する。両手法は,検出感度も高く,有機溶媒にも適用できるなど汎用性の高い手法であるので,濃厚分散系への適用例を簡単に紹介する。モノ作りに関わる技術者,研究者の方に有効に活用して頂けるのではないかと考えている。
SCAS FRONTIER REPORT -分析技術最前線-
濃厚系スラリーの分散性・親和性評価
リチウムイオン二次電池や燃料電池,セラミックス等の製造プロセスでは,原材料となる粉体を高濃度で溶媒中に分散させた「濃厚系スラリー」が中間体として利用されており,その分散状態の評価が重要である。しかしながら,汎用の測定方法ではスラリーの希釈が必要なことから,適正に評価できず,その良し悪しを熟練者の勘や経験に頼っているケースも多い。そこで本稿では,スラリーを濃厚系のままで評価可能な方法を示し,分散性の違いを数値化した事例を紹介する。また,粉体と溶媒との親和性に着目することにより,スラリーの分散性を改善する際に有用となる粉体表面の特性を数値化した解析事例についても紹介する。
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