2025年9月17日から3日間の予定で群馬大学にて開催される「日本セラミックス協会 第38回秋季シンポジウム」にて、当社は最終日の9月19日に産業技術総合研究所(産総研)と共同で、最先端の研究成果を発表いたします。
■発表概要■
①「チタン酸バリウムスラリーの分散性と分散剤吸着メカニズムの解明」<3G15:13:40~>
発表者:大阪ラボラトリー 組成解析グループ 中西 祐司
概 要:電子部品の微細化・高性能化にともなって原料にナノ粒子が使用されるようになっており、スラリー中の粒子の分散・
凝集状態を制御するうえで分散剤の選定がより重要になっています。セラミックス粒子に対して高い分散効果が認め
られた分散剤について、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS)で精密質量を取得し詳細解析を行ったところ、
セラミックス粒子と分散剤界面における吸着状態の情報を分子レベルで得ることができました。
発表では、本事例の紹介を通して分散剤の合理的な選定方法について提案します。
②「セラミックススラリーの材料選定に対するハンセン溶解度パラメータの指標化検討」<3G16:14:00~>
発表者:大阪ラボラトリー 組成解析グループ 島森 拓土
概 要:セラミックス製造における各プロセスの「良し悪し」は、試作と評価によって判断するため、製品を作るまでの材料種候
補や工程が多くなるとトライアンドエラーの数が膨大になる傾向があります。粒子や分散剤、バインダーといった性状が
異なる原料のハンセン溶解度パラメータ(HSP)を取得し、原料間の親和性の観点からスラリーの状態を評価したとこ
ろ、粒子表面に吸着した分散剤に対するバインダーの親和性がスラリー状態に影響することが分かりました。
発表では、本事例の紹介を通して原料の最適な組合せの指標としてHSPの活用を提案します。
当社は、本技術を通してセラミックス分野における産業発展に貢献致します。今後も高度な解析技術と豊富な経験を活かし、お客様の課題解決に取り組んでまいります。
皆様のご参加、ご注目を心よりお待ちしております。
日本セラミックス協会 第38回秋季シンポジウム 公式Webサイト
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(株)住化分析センター マテリアル事業部
担当:寺谷 武
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