カーボンリサイクルに欠かせない触媒評価

2050年のカーボンニュートラルを実現するためには、排出される二酸化炭素を回収するだけでなく、回収した二酸化炭素を有効利用するための触媒変換技術が必要不可欠です。当社は、二酸化炭素を資源として燃料やプラスチック原料など効率的に変換するための触媒開発を物性と性能両面から分析支援します。

触媒の構造特性評価

触媒物性を担体、担持金属の面から明らかにすることは触媒の性能を引き出すために重要です。
担体の細孔構造や空隙を明らかにし数値化することでガスが接する表面積の違いが判別でき、担持金属の露出、埋没、分散情報から触媒本来の姿を評価可能です。

触媒の反応特性評価

触媒の反応特性を評価するには実際の反応環境下（ガス種、圧力、温度）にて試験を行い、触媒への作用を可視化、数値化することが重要です。
まずはガスを反応させる担持金属の状態変化や担体表面特性、ガスの吸着特性を評価することが基本となります。反応中の評価法としては、昇温反応法により、反応ガス気流中において試料を連続昇温し、反応ガスや反応生成物の量変化を温度の関数として提供可能です。また、反応前後における担持金属の価数変化は触媒活性を把握する上で重要な指標となります。