コメ・野菜中のカドミウム測定

コメ中Cdの動向(規制)について

  • 2006年7月、食品中Cdの国際基準(CODEX委員会:精米中のCdは0.4mg/kg以下、小麦は0.2mg/kg以下)が設定されました。一方、食品中Cdの国内基準は、厚生労働省にて基準値見直しが審議され、2009年10月には、現行基準値の1.0mg/kgから0.4mg/kgに基準値変更が告示されました(2011年2月施行予定)。
  • 公定法による機器分析法(AA、ICP-AES、ICP-MS)では、(1) 分析費用が高い(初期投資と委託料)、(2) 分析精度は高いものの時間がかかるため、コメ流通・加工業、コメ生産者からは、より簡便で迅速な測定が望まれています。
    このニーズに対応するため、(株)住化分析センター・関西電力(株)・(財)電力中央研究所の三者は、コメ中のCd測定を迅速かつ簡便に検出・定量できるイムノクロマトグラフィーによる簡易迅速測定キット(カドミエール)を共同開発し、2009年4月から本格販売いたしました。

カドミエールTMCdの紹介

測定法の概要

前処理の流れ

1.試料粉砕 2.気塩酸抽出ろ過 3.カラム分離

イムノクロマトグラフィーによる測定

  • 1.抗原抗体反応(抽出液のCdと抗体を反応)

    標識化抗体+カドミウム⇔抗体(反応状態)

  • 2.イムノクロマト(反応抗体と未反応抗体をクロマト分離)

    米飼料中のカドミウム濃度が高いと色が薄い 米飼料中のカドミウム濃度が低いと色が濃い

  • 3.計測

    リーダーで読み取り、定量値算出

特長

カドミエールは、次のような特長を有しています。

  • 測定:現場で簡易測定が可能(特別な装置、実験実は不要)
  • 測定時間:1.5時間(20検体当たり)で結果判定可能
  • 装置との相関性:機器分析との相関性大
  • 簡易測定:特別な習熟不用(誰でも測定可能)
  • 分析コスト:1,800円~2,000円 / 本
  • 測定範囲:カドミウム濃度0.1ppm~0.6ppm

カドミエール料金表(2009年8月1日)

項目 単価(円) 備考
コメ中のカドミウム濃度測定用
カドミエールキット:20本 40,000 前処理カラム、イムノクロマトカラム
カドミエールキット:100本 180,000 前処理カラム、イムノクロマトカラム
初期導入品
クロマトリーダー 95,000  
その他備品15品 227,550 ラボミルサー、電子天秤、マイクロピペット など
農作物中のカドミウム測定 別途見積  

農研機構主催の精米粉末中のCd技能試験参加について

2009年8月に、独)農業・食品産業技術研究機構(農研機構)主催の精米粉末中のCdおよび必須元 素の技能試験が開催され、そのCd測定にカドミエールを用い、イムノク ロマトグラフィーとして参加いたしました。2010年1月に農研機構から、それらの技能試験報告書がまとめられ、本カドミエールによる測定結果は、Zスコア0.3と良好な結果でした。

(技能試験結果:イムノクロマトグラフィー)

  • 1.農研機構から試料
    (Cd付与量:0.611mg/kg/fw)
  • 2.カドミエールTM結果
    1回目 0.62mg/kg/fw
    2回目 0.66mg/kg/fw
    (平均) 0.64mg/kg/fw
    Zスコア 0.3

今後の展開

  • 環境総合コンサルタントビジネスの一環である、「食の安全・安心」に取り組み、本キットのコメ以外に用途拡大を目指しています。
  • 農作物用カドミエール
  • 一方、魚介類中、土壌中などの重金属オンサイト用迅速測定キットについても開発を計画しています。

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